訪問看護の平均開業資金はいくらくらい?
看護師さんが自宅に出向いて看護を行うことを「訪問看護」といいます。
自分では病院に行けない高齢者の方や、病気や生涯を持った人が住み慣れた場所で療養生活ができるように看護師がその支援を行います。
訪問看護ステーションを開業しよう!と思った時に、実際開業資金はどの程度かかるのでしょうか?
またその資金はどうやって用意したらいいのでしょうか。
■訪問看護の開業資金は?
訪問看護ステーションの場合、なんといっても一番かかるのが「人件費」でしょう。あなたが経営者として開業するのであれば、あと2人は看護師の給料がかかります。
仕事の契約が決まったから雇うでは到底間に合いませんし、看護が少なく利益がない時期でもこの人件費は維持し続けなくてはいけません。
給料を滞納するようなことがあってやめられてしまうような事があってはいけません。
因みに看護師の給料は1人辺り月額30~40万程は必要になります。
これが2倍となると月額80万円ものお金が必要になります。
だからといって知り合いに頼むと後々トラブルのもとになってしまうこともあり、注意が必要です。
さらに会社を設立する為の費用や、事務所の費用・自動車リースや雑費などを含め800万円~900万円は開業資金がかかると思っておいた方が懸命です。
なかには600万円前後で開業する人もいるのですが、資金繰りが苦しくなり訪問看護を運営していけなくなってしまいますので、開業資金はある程度余裕を持っていた方がいいでしょう。
■訪問看護の資金繰りはどうするの?
実際に開業したいと思ってもこんなに高額なお金を用意できる人ばかりではありませんよね。
すぐに利益が出る訳ではないので回収するまでにも時間はかかりますし、最初はとにかくマイナスになるはずです。
訪問看護の資金繰りに困った時は「日本政策金融公庫」の融資を借りるのも検討してみてください。
厳格な審査や必要書類を用意するのが大変かもしれませんが、事前に事業計画を作って置いたほうがその後の運営も安心です。
融資のなかに最大7200万円まで借り入れができる「女性起業家支援制度」と呼ばれるものがあり、年利はたったの2%程度です。
資金繰りに苦戦して開業できないのはもったいないことですよね。こういった融資の面も必ず調べるようにしておきましょう。
訪問看護ステーションを開業する場合、とにかく資金が必要になります。
融資などのお金も視野に入れて上手に資金繰りをするようにしましょう。
助成金や銀行・信用金庫などもありますので条件さえ揃えば資金繰りは難しいものではありません。